2011年3月28日月曜日

卒業

東京ではソメイヨシノの桜が開花いたしました。
樹木の息吹きが感じられる季節になりました。
3月は各地で卒業式が行われています。
今年は地震の影響で卒業式が行えないところも多数あったときいています。
しかし被災地でも、卒業式が行われていたところもありました。
卒業生たちは、泥だらけになってしまった卒業証書を手渡され、涙していました。
とても感慨深いものがあったことでしょう。

卒業というと、日本では業をおえることを意味しますが、米国では「コメンスメント・エクササイズ」(commencement exercises)という。直訳すると「実習の始まり」。それまでは準備で、これから実社会での新しい生活の中で本番の学習が始まる。生涯学び続けるという意味があるそうです。

被災地で卒業された方、被災地以外で卒業された方、様々な状況の中で新たな一歩を踏み出したのです。
人生は命尽きるまですべての出来事が学びです。
そして、常にあらゆることを学ぶという意欲が必要です。
何事も遅すぎるといったことはありません。
人間の年齢と魂の年齢は違います。人間の年齢が90才だからといって魂までも90才とは限りません。
常に向上するという気持ちをもち、学び続けてください。
それは、あなたの魂に蓄積され、自身の糧となるはずです。

この春卒業されたすべての方々に素晴らしい学びがあることを祈ります。


    
(c) .foto project

2011年3月24日木曜日

希望

日本では、大規模な地震発生により、多くの尊い命が一瞬にして消えてしまいました。
メディアからの映像を見ていて、心を痛めている方が多数いらっしゃるかと思います。
地震発生から2週間たち、被災者の方の笑顔も少しずつ見られるようになってまいりました。
未だ被災地にて辛い思いや、生死の境をさまよっているかたも多数いらっしゃいます。
お母さんを亡くされた幼い子どもが、最後のお別れの時に、「僕が大きくなったら必ず町を復興してあげるからね」と言っていました。
また、避難所でご老人が肩を落とし「これからどうやって生きていけばいいんだ」と嘆いていると、たまたま隣にいた若い男の子が「大丈夫。必ず僕達が復興させます」と力強く言っていました。
そんな姿を見ると、人間の偉大さに感動いたします。
そんな子供たちのためにも、私たち大人は尊敬される生き方をしていかなければいけないと思います。
被災されていない人は、笑顔を絶やさないこと。これが大切です。笑顔にはとても強いパワーがあります。
そのパワーは、気力を失った人々に勇気を与えます。
その勇気が生きる希望になるのです。

震災直後、私は空に無数の魂の光を見ました。
その無数の魂の光を見て、もっともっと綺麗なオーラに包まれる日本にしなくては・・・・と思いました。

人間の勇気、力は偉大です。

命あるかぎり、精一杯生きていきましょう。

日本国内のみならず、世界の国が綺麗なオーラで包まれますようにお祈りいたします。




2011年3月14日月曜日

東北地方太平洋沖地震

3月11日(金)に発生した東北地方太平洋沖地震により被害を受けられた皆様に心よりお見舞い申し上げます。

日本中が悲しみに包まれ、世界中の人々も祈りを捧げてくださっています。
今この瞬間にも救助を求めている方が多数いらっしゃいます。
自衛隊、消防隊員、警察官などの様々な方々が救助活動をされています。命をかけて命を救おうと懸命に活動されています。
世界中の国や人々からも支援の申し込みがあります。


自然の猛威の前に人間は無力です。しかし、人間の愛や祈りのパワーは、はかりしれない力があります。

どうか皆様、祈ってください。

日本を包む悲しみのオーラが愛のパワーで満たされますように・・・・・・。

2011年3月8日火曜日

桜咲く季節

桜の咲く季節になりましたね。
桜が好きという方は多いと思います。
日本の国花が、この桜(厳密には「山桜」)と菊だからかもしれませんね。

桜の名前の由来は、桜の霊である「木之花咲耶姫(このはなさくやひめ)」が最初の桜のタネを富士山からまいたといわれ、「さくやひめ」の名前から「さくら」になったといわれています。
多くの歌人も桜を題材としてよまれてきました。
特に平安時代の西行法師は月と桜をこよなく愛したことで有名です。

「願はくは花の下にて春死なん そのきさらぎの望月のころ」
古くから桜は諸行無常といった感覚にたとえられており、ぱっと咲き、さっと散る姿ははかない人生を投影する対象となっておりました。
江戸時代の国学者、本居宣長は「敷島の大和心を人問はば朝日に匂ふ山桜花」と詠み、桜が「もののあはれ」などと基調とする日本人の精神具体的な例えとみなしました。
また、潔よさを人の模範と見て、江戸時代以降しばしば武士道のたとえにされてきましたが、すぐに散ってしまう様は、家が長続きしないという想像を抱かせるので、桜を家紋にした武士家は少ないのです。

また、警察官および自衛官の階級章は、他国なら星形を使うべき所を桜花で表しています。これらの職種は国民の生命と財産を守るために命を投げ打つと宣誓しているためであるとされています。
自衛隊の旗でも、陸海空を問わず、旭日と並んで桜の花を使用した旗は数多いのです。

日本人がこよなく愛する桜は古来から様々な意味合いで使われてきたようです。
桜の咲く季節。
せっかくですから桜を見にでかけましょう。
あなたの見る桜には、きっと桜の精霊、木之花咲耶姫(このはなさくやひめ)がいらっしゃいますよ。
あたたかな気持ちになることでしょう。


2011年3月2日水曜日

雛祭り

3月といえば、草花が芽吹き、春の雛祭りがありますよね。
旧暦では桃の花が咲く季節になるため「桃の節句」と呼ばれています。
「雛祭り」の起源ははっきりとはわかっておりませんが、平安時代の京都で既に平安貴族の子女の雅びな「遊びごと」として行われていた記録が残っています。
初めは「遊びごと」であり、儀式的なものではなく其処に雛あそびの名称の由来がありました。

しかし平安時代には川へ紙で作った人形を流す「流し雛」が行われ、「上巳の節句(穢れ払い)」として雛人形は「災厄よけ」の「守り雛」として祀られる様になりました。
江戸時代に なり女子の「人形遊び」と節物の「節句の儀式」と結びつき、全国に広まり、飾られるようになり、この遊びである「雛あそび」が節句としての「雛祭り」へ と変わったのは天正以降のことであり、この時代から三月の節句の祓に雛祭りを行うようになったとされています。もっとも、この時代には飾り物として の古の形式と、一生の災厄をこの人形に身代りさせるという祭礼的意味合いが強くなり、武家子女など身分の高い女性の嫁入り道具の家財のひとつに数えられるようにもなっていき、自然と華美になり、より贅沢なものへと変化していきました。

そんな歴史を振り返ってみると、女の子が華美なものに惹かれるのは今も昔もかわらないのですね。

せっかくのお祭りごとですので、「男雛」と「女雛」を中心とする人形を飾り、桃の花を飾って、白酒などの飲食を楽しむ節句祭りを楽しみましょう。