2011年3月8日火曜日

桜咲く季節

桜の咲く季節になりましたね。
桜が好きという方は多いと思います。
日本の国花が、この桜(厳密には「山桜」)と菊だからかもしれませんね。

桜の名前の由来は、桜の霊である「木之花咲耶姫(このはなさくやひめ)」が最初の桜のタネを富士山からまいたといわれ、「さくやひめ」の名前から「さくら」になったといわれています。
多くの歌人も桜を題材としてよまれてきました。
特に平安時代の西行法師は月と桜をこよなく愛したことで有名です。

「願はくは花の下にて春死なん そのきさらぎの望月のころ」
古くから桜は諸行無常といった感覚にたとえられており、ぱっと咲き、さっと散る姿ははかない人生を投影する対象となっておりました。
江戸時代の国学者、本居宣長は「敷島の大和心を人問はば朝日に匂ふ山桜花」と詠み、桜が「もののあはれ」などと基調とする日本人の精神具体的な例えとみなしました。
また、潔よさを人の模範と見て、江戸時代以降しばしば武士道のたとえにされてきましたが、すぐに散ってしまう様は、家が長続きしないという想像を抱かせるので、桜を家紋にした武士家は少ないのです。

また、警察官および自衛官の階級章は、他国なら星形を使うべき所を桜花で表しています。これらの職種は国民の生命と財産を守るために命を投げ打つと宣誓しているためであるとされています。
自衛隊の旗でも、陸海空を問わず、旭日と並んで桜の花を使用した旗は数多いのです。

日本人がこよなく愛する桜は古来から様々な意味合いで使われてきたようです。
桜の咲く季節。
せっかくですから桜を見にでかけましょう。
あなたの見る桜には、きっと桜の精霊、木之花咲耶姫(このはなさくやひめ)がいらっしゃいますよ。
あたたかな気持ちになることでしょう。


2 件のコメント:

  1. 下の子が無事に中学の卒業式を迎えました。
    校庭には早咲きの桜がちょっとだけ顔をのぞかせていました。
    まだまだ小さなその花を見たとき、我が子のこれからに思いを馳せました。

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  2. お子様のご卒業おめでとうございます。
    長い人生の中で節目となる出来事に立ちあわれたこと、とても幸せですね。
    お子様にとっても心温まる出来事だったことでしょう。
    子供を育てることは、未来を育むことだといった言葉があります。子どもが成長し大人になり、家族をもち、子どもが産めれてといったように無限の未来が繋がっているのだと。
    お子様の無限の未来に、親御さんたちは叱咤激励しながら成長を見守っているのですね。
    素晴らしいですね。
    どうぞこれからも、無限の未来に向かって歩んでってください。
    心から応援しております。

    麗空

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