2011年5月3日火曜日

端午の節句

端午とは月の初めの午(うま)の日のことですが、古代中国で5月を物忌みの月とし、5が重なる5月5日に、さまざまな邪気を祓う行事を行いました。これがやがて日本に伝わり、よもぎや菖蒲(しょうぶ)で厄除けするようになり、武家社会になって、男の子の出世を祝う日になったのです。
現在では、男の子だけでなく、女の子も含めた「こどもの日」として、未来社会を担う子供達の健やかな成長を願う、国民の祝日です。
鯉のぼりを飾るのは、鯉が滝を上って竜になるという中国の故事からきたもので男の子の出世を願うものです。また、かしわ餅を食べるのは、かしわの葉は、若い葉が出ないと古葉が落ちないことから、跡継ぎが絶えないという縁起にならったものです。
お風呂に菖蒲を入れて入るのは、菖蒲は古くから薬草として用いられ、また魔よけの植物と古来からいわれてきました。一年の無病息災を願ってお風呂にいれるのです。

昔から続く行事にはとても奥が深く、理にかなっている事が多く見受けられます。
季節の変化に伴い体調を崩しやすい時期にゆっくりお湯に浸かり、これからくる夏にむけての気力作りには植物から発せられる「気」を取り込むという意味では最善の方法と思われます。

みなさまも、ぜひ菖蒲湯に浸かってリフレッシュしてください。

  




   
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