2011年8月20日土曜日

お経の力

日本には、たくさんのお経が存在いたします。皆様は普段あまりなじみがないかと思います。法事などで聞くくらいでしょうか?
例えば、「南無阿弥陀仏」「南無妙法蓮華経」などは一度は聞いた事があるかと思います。宗派によって唱えるお経が異なります。
基本的に「南無阿弥陀仏」は静的で、「南無妙法蓮華経」は動的です。
一日の朝には、「南無妙法蓮華経」を唱え、夜には「南無阿弥陀仏」を唱えると体のリズムが整います。
「南無妙法蓮華経」は法華経ですが、この言葉には不思議な力があります。
そもそも、法華経とは、自力本願の教えです。自分の足で歩いて、自分の手で触れて、みて、味わって、聞いて、自分の五官を網羅して一つ一つを心にとどめ、とどめたことを一つ一つ自分自身で考える、これが自力本願です。
生きる上での最も重要なポイントになります。
現世を穏やかに生きていくのはとても難しいですよね。いろんな感情が渦巻くこの現世は、自分自身が強くなって生きなくてはいけません。まさに修行の連続です。
日蓮上人は、「極楽で百年修行するよりは、この娑婆世界にあって一日修行することのほうがずっとためになる」とおっしゃいました。
極楽のような場所でいくら修行をしても、苦にならないので、生きにくいこの世の中で修行するほうがずっと自分の為になるということです。
大切なのは、この世の中で、生きるための極意をどのようにしてみつけるか。生きる上で一番重要なのは、心が柔軟で素直な人。心が柔らかく、おだやかで質素でまっすぐで頑固でない。海綿体のようにすべてから養分を吸収し、自分を肥やすことができる。
そんな人間になる為に、日々努力が必要なのです。
その助けとなるのが法華経です。確かに法華経は長くて難しい言い回しのものがたくさんあります。
「南無妙法蓮華経」というこの6文字には全てが込められています。
この短い文章を心身込めて唱えてください。それだけで必ず道が開けます。必ず言葉に出して唱えてくださいね。
言霊になって強いパワーを発揮いたします。迷ったとき、苦しいときなどぜひ試してみてください。


         
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