2011年11月19日土曜日

箒(ほうき)

年末になってくると家の掃除をする方が多くいらしゃいますが、掃除の時に今でも多く使われている箒(ほうき)のお話を本日はさせていただき ます。
箒は掃除の道具としてだけでなく、古くから神聖なものとして考えられ、箒神〔ははきがみ〕という神様が宿ると言わています。箒神とは、産神 〔うぶが み〕(出産に関する神)の一つです。掃く、掃き出すという行為が、出産と結びつき、妊婦のおなかを新しい箒でなでると安産になると言われた り、玄関に逆さ に箒を立てることで、長居の客を帰す(家から掃き出す)というおまじないもあります。また、神聖なものですから、またぐと罰が当たるという言 い伝えもあります。
古事記の中にも記載されております。奈良時代の箒は、人の命に関係深いものとして扱われ、祭祀用の道具として使われていました。平安時代には 掃き掃除の道具として使用されていました。
昭和に入り掃除機の普及により減少していきますが、現在でも屋外では多く使用されています。
皆様が箒を使ってお掃除する際にはこんな歴史もあったんだということを思い出してください。
神聖なものでお掃除しているという気持ちになっていただき、こころを込めて掃除してみてくださいね。


    
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