2011年2月8日火曜日

如月


日本では旧暦2月を如月(きさらぎ、絹更月、衣更月と綴ることもある)と呼びますが、他に来更来(きさらぎ)、気更来(きさらぎ)、梅見月(むめみつき)、木目月(このめつき)等のたくさんのいい方があるのをご存知でしょうか?
如月とは、暖かさに一度脱いだ着物を、寒の戻りでさらに着直すため「着更衣」とよんだのが始まりとされています。


 • 旧暦二月でもまだ寒さが残っているので、衣(きぬ)を更に着る月であるから「衣更着(きさらぎ)」
 • 草木の芽が張り出す月であるから「草木張月(くさきはりづき)」
 • 前年の旧暦八月に雁が来て、更に燕が来る頃であるから「来更来(きさらぎ)」
 • 陽気が更に来る月であるから「気更来(きさらぎ)」


他にもたくさんの諸説はありますが、日本語には季節を表す言葉が多く存在します。
それだけたくさんの人は季節の移り変わりに敏感で、「自然」と調和して生きてきたのだと思います。
「自然」に寄り添い、畏怖し、立ち向かったりと様々な形で自然に生かされているという感情をもっていたのでしょう。
物質があふれすぎた現代社会の中ではなかなか「自然」を感じることは難しいことかもしれませんが、たまには立ち止まって下をみてください。
ほら、アスファルトから草花がちょこっと生えていたりしませんか?
上を見上げると、ビルとビルの間から見える雲がおもしろい形をしていませんか?
たまには、歩くのをやめて立ち止まってみるのもいいですよ。
見慣れた風景が新鮮に見えるかもしれません。


きっとそんなあなたは優しい顔をしていることでしょう。

0 件のコメント:

コメントを投稿