2021年10月2日土曜日

お十夜(じゅうや)


 お十夜という言葉を聞いたことがある方も多くいらっしゃいると思います。
これは、浄土宗が最も大切にするお念仏をとなえる行事で、10月から11月にかけて行われます。
「十夜法要」「十夜講(こう)」「十夜念仏」など色々な呼び方がありますが、正式には「十日(じゅうにち)十夜法要」と言います。もともとは旧暦の10月5日夜から15日の朝まで、十日十夜にわたってお念仏をとなえる法要です。これは、浄土宗でよりどころとしている経典の一つ『無量寿経(むりょうじゅきょう)』の一節にある教えを実践したものです。
仏さまは、この世は良いことばかりではなく、
煩悩や苦しみ、悪い行いに満ち溢れ、辛いことも多くあり生きるのが大変である。
そして人は生きていると悪いこともついついしてしまうものである。
お念仏をするという一見簡単に見える修行であっても、悪い行いをせずにいつも続けるのはとても難しいことなのだとおっしゃっています。

特に全国でも、大本山光明寺のお十夜はとても有名です。コロナ以前には、たくさんの露店が立ち並びとても賑やかな行事でした。
私も、近くの浄土宗寺院で実際に拝見したことがあります。
荘厳な行事で、ただただ聞き入ってしまいました。
きっと今年のお十夜では、各地でコロナ鎮静化を願ってお念仏を唱えてくださると思います。




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