2011年6月11日土曜日

「疲れた」の意味

カウンセラーの仕事で最近よく耳にするのは、「疲れた」という言葉です。
何に疲れたのでしょうか?生活・仕事・・・・・・。様々な理由があるようです。

殺伐とした世の中ですので、何かと疲れたと感じているのかもしれません。
ただ「疲れた」という一言で片付けるのは良くないことです。
きちんと原因を追及しなくてはいけません。
まずは、肉体的に疲れたと感じるのか精神的に疲れたと感じるのかを選別することが必要です。
肉体的原因があるのでしたら、ゆっくり休むことも必要ですし、病院にいって検査してもらうことも必要です。
精神的な場合には、もっと突き詰めて考えていかなくてはいけません。
仕事で周囲に気を遣っているのが疲れたとか家族の意見のくい違いに疲れたなど様々あるかと思います。
その原因がはっきりすればそれを対処する方法を検討していけば良いのです。
仕事などで疲れてしまい行き詰まってしまった場合には転職するという手段もあります。
ただしここできちんと区別しなくてはいけないのは、「めんどくさい」という事です。
あながち、「疲れた」と「めんどくさい」をいっしょだと思っている感じがすることも多々あります。
仕事がなんとなく自分にあっていないし、日々前向きに仕事をこなすことができない。
だんだんめんどくさくなってきた。仕事に行くのが嫌だ。といったことをただ「疲れた」と表現している人が多くいらっしゃいます。
それは、疲れたのではなく意欲がなくなったということです。
人間は意欲がなくなるということが一番怖いことだと思っています。
すべてが投げやりになり日々なんとなく過ごしているといった状況です。
自分自身に対しても興味がなくなり、さらには他人に対してもなんの感情も示さない。これでは、無機質なただの物体にすぎません。
ですから「疲れた」と「めんどくさい」の区別をはっきりもつようにし、自分自身を内観する時間を持ってください。


    
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