2011年12月27日火曜日

おせち料理

日本では、お正月といえばおせち料理を食べる方も多くいらっしゃいますよね。
おせち料理とは、正月に食べるお祝いの料理です。「おせち」とは本来、暦上の節句のことを指します。その際に食べる料理をおせち料理と呼んだ ため、現在で は節句の一番目にあたる正月の料理を表す言葉として使われています。年の始めにその年の豊作を祈って食べる料理や武家の祝い膳、新年を祝う庶 民の料理などが混ざり合って出 来たものです。お正月に火を使うことをできるだけ避ける、という物忌みの意味も含んでいます。
おせち料理は”めでたさを重ねる”という意味で縁起をかつぎ、重箱に詰めて出されます。
基本は四段重ねで、上から順に、一の重、二の重、三の重、与の重、と呼びま す。四段目のお重を「四の重」と言わないのは「四」が「死」を連想させ縁起が悪いとされているからです。 詰め方や料理の組み合わせは地域や家庭、しきたりなどによって様々ですが、最も代表的な詰め方を紹介します。
一の重…黒豆、数の子、ごまめ(田作り)などの祝い肴〔ざかな〕
二の重…伊達巻やきんとんのような甘いもの中心
三の重…魚や海老の焼き物など海の幸
与の重…野菜類の煮物などの山の幸

黒豆…一年中「まめ(まじめ)」に働き「まめ(健康的)」に暮らせるようにとの願いが込められています。
数の子…たくさんの卵があるというところから、子孫繁栄の願いが込められています。
田作り…稲の豊作を願う気持ち、五穀豊穣の願いが込められています。
海老…腰が曲がるまで丈夫という長寿の願いが込められ、海老の赤色は魔よけの色とも言われています。
昆布巻き…「よろこぶ」 の語呂合わせから祝いの儀には欠かせない食材です。
きんとん…「金団」と書き、その色から財産、富を得る縁起物とされています。
紅白なます…紅白のおめでたい色は水引を表し、紅白の組み合わせは平和を願う縁起物です。

日本のこのような風習及び食べ物の名前から様々な縁を担ぐのはすてきな感性だと思いませんか?
一年間平穏無事にすごせるように祈りながらおせち料理を頂いてみてくださいね。


       
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